円売りはじまるか？！

先週末のドル・円相場は、
対ユーロでドル買いが散見されたほか、欧米株高を背景に
110円台半ばまで上昇する展開となった。

本日は特段注目度の高い経済指標の発表は
予定されていないものの、
週始めは本邦の外債償還に伴う
円買い需要継続の余地があるので注意したい。

なお、今週は各国の政策金利決定後の議事録が発表される。

特に19日の豪RBA議事録は、
今月5日に発表された政策金利据え置き後の声明で
利下げをにおわせる発言がなされたことから、
内容次第では、下方向への圧力が強まる可能性があるため
要注意ではなかろうか。

また、市場では本邦の景気後退が叫ばれている中、
19日の日銀金融政策決定会合の発表や、
白川日銀総裁の会見に注目が集まっており、
内容次第では円売りにつながる可能性もあると考えられる。

なお、同日発表の米7月生産者物価指数(PPI)や
21日発表の米8月フィラデルフィア連銀景況指数などにも気を配りたい。

今日の取引は危険？！

本日は、
朝方からNZ6月小売売上高指数の発表が予定されており、
前回値-1.2％から予想値が±0.0％と上振れているため、
予想を下回った場合には7月の0.25％の金利引き下げに続き、
早期利下げ観測が台頭することも考えられることから、
有力な売買材料となりそうだ。

その他、8月は本邦の外債の利払い月に当たるため、
円買い需要が強まることから軟調地合いも予想され、
本邦株式相場の動向と併せて判断したい。

なお、
欧州時間はパリ休場(聖母被昇天祭)となっており、
注目される指標が少ないことから薄商いが予想される。

ただ、薄商いを狙った仕掛け的な売買が
入ることもあるため十分に注意したい。

NY時間には米6月対米証券投資や米7月鉱工業生産共に
前回に比べ下振れる予想となっているが、
米8月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値などの
景況判断の指標では
直近のガソリン価格や株価の底打ち感から
上振れ圧力が高まっているため、
結果次第ではドル高に向かうことも考えられる。

ただ、
週末のポジション調整やNYダウ、
原油相場の動きにも目を配り判断したいところだ。